ノキアは2017年脅威インテリジェンスレポートにおいて、2017年第1四半期から第3四半期までのモバイルデバイスのマルウェア感染率を報告し、AppleのiOSが引き続き最も安全なオペレーティングシステムであることが明らかになりました。iPhoneは、マルウェアの標的となったデバイス全体の残り3.54%に含まれます。
Nokiaによると、GoogleがGoogle Play ProtectでAndroidアプリのエコシステムを保護する取り組みを行っているにもかかわらず、Androidは依然としてモバイルマルウェアの主な標的であり、発生件数の68%を占めています。Nokiaは、この原因として、サードパーティのアプリストアやその他のソースからサイドローディングされたアプリの蔓延を挙げています。

レポートによると、モバイルネットワークトラフィックの分析で検出されたマルウェア感染の大部分がWindows PCによるものであることに多くの人が驚いているとのことです。これらのWindows PCは、USBドングルやモバイルWi-Fiデバイス、あるいはスマートフォンを介したテザリングによってモバイルネットワークに接続されています。
観測されたマルウェア感染の28%は、これらのデバイスによるものです。ノキアによると、これはこれらのデバイスが、Windowsマルウェアエコシステムに巨額の投資を行っているプロのサイバー犯罪者にとって依然として人気のターゲットとなっているためです。しかし、スマートフォンがインターネットへのアクセス手段としてより好まれるようになるにつれ、サイバー犯罪も明らかにその方向へ進んでいます。