アクセシブルアップル:クリスマスの12のお願い、6日目

編集者注:この記事は当初12月31日に掲載予定でしたが、技術的な問題により延期となりました。シリーズの次回の記事は本日中に公開予定です。

これは、来年 Apple 製品に導入してほしいアクセシビリティ機能を取り上げた、毎年恒例の 12 回シリーズの 6 回目の投稿です。

このシリーズは、アクセシビリティ エディターの Alex Jurgensen が数人の寄稿者の協力を得てまとめています。

クリスマスの6番目のお願いとして、Appleにお願いしたいのは、次のことです。

6. MacのVoiceOverの「アクティビティ」システムの書き換え

macOSのVoiceOverには現在、「アクティビティ」と呼ばれる機能があり、ユーザーはタスクごとに異なるVoiceOver設定を定義できます。例えば、複数の言語を扱うユーザーは、それぞれの言語で異なる読み上げ速度と音声を使用するアクティビティを作成できます。また、ドキュメント編集用に作成されたアクティビティでは、通常よりも多くのテキスト属性や句読点を読み上げることが望ましい場合があります。

Appleの現在のバージョン(上の画像を参照)では、アクティビティを切り替える方法が2つあります。リストから手動で選択するか、特定のアプリやウェブページにフォーカスが当たった際にプログラムで切り替えるように設定するかです。残念ながら、アクティビティのコンセプトはしっかりとしているものの、前述の2つの実装には深刻な制限があり、ほとんどのユーザーにとってほとんど役に立たない機能となっています。

手動で切り替える方法は、アクティビティ選択時にフォーカスされていたアプリがフォーカスを失うとすぐに機能しなくなります。これは、ユーザーが別のアプリに切り替えたり、画面に通知が表示されたりした場合に発生します。VoiceOverの設定はデフォルトに戻ってしまうためです。つまり、ドキュメント編集とオンラインリサーチの両方のアクティビティを手動で設定したいユーザーは、アプリを切り替えるたびにアクティビティを再読み込みしなければなりません。この問題を解決するには、ユーザーが手動で選択したアクティビティ内で、ユーザーが明示的に切り替えるまでVoiceOverを有効のままにしておくことが考えられます。

手動で切り替えるアクティビティの問題に加えて、どちらのタイプのアクティビティも大きな遅延が発生します。アクティビティを切り替える際、VoiceOverはアクティビティの設定を読み込む際に再起動するようです。これは、8GBのRAMを搭載した2015年モデルのMacBook Airでも非常に遅いです。より良いアプローチとしては、VoiceOverが現在使用している設定と切り替え先のアクティビティの設定で異なる設定のみを遅延読み込みする方がよいでしょう。

Appleには上記の提案を実装していただきたいと思います。そうすれば、VoiceOverユーザーには、生産性を向上させる便利なアクティビティを作成するための、非常に堅牢なシステムが提供されるでしょう。

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