Appleは、「調整可能なレンズ」を備えた電子機器に関する特許(特許番号10,852,553)を取得しました。これは、噂されている「Apple Glasses」、つまり拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、複合現実(MR)ヘッドマウントディスプレイに関するものです。
AppleのHMDは、他の同種の製品と同様に、レンズを備えた光学システムを搭載しています。このレンズにより、デバイスのディスプレイはユーザーに視覚コンテンツを提示します。
ヘッドマウントデバイスには通常、固定された形状と特性を持つレンズが搭載されています。Appleは、注意を払わないと、これらのタイプのレンズを調整して、ヘッドマウントデバイスの各ユーザーに最適なコンテンツを提示することが困難になる可能性があると述べています。このテクノロジー大手は、自社のHMDでこうした問題を回避したいと考えています。

Appleによる発明の概要は次のとおりです。「ヘッドマウント型デバイス内のレンズモジュールは、流体充填チャンバー、流体充填チャンバーを少なくとも部分的に画定する半剛性レンズ要素、および半剛性レンズ要素を選択的に曲げるように構成された少なくとも1つのアクチュエータを含むことができる。半剛性レンズ要素は、第1軸に垂直な第2軸に沿って湾曲すると、第1軸に沿って剛性になることができる。半剛性レンズ要素の周囲に均等に配置された6つのアクチュエータを使用して、半剛性レンズ要素の曲率を制御することができる。」
「半剛性レンズ素子は、当初は平面状であっても非平面状であってもよい。例えば、半剛性レンズ素子は当初は球面凸面と球面凹面を有する場合がある。レンズモジュールに調整可能な球面レンズを組み込むことで、半剛性レンズ素子の寄生球面レンズパワーを相殺することができる。」
Apple Glassesに関しては、噂の信憑性にもよりますが、来年か2022年に登場予定です。ヘッドマウントディスプレイになるかもしれませんし、「普通の」メガネのようなデザインになるかもしれませんし、あるいは両方になるかもしれません。Apple GlassesはiPhoneに接続して動作させる必要があるかもしれませんし、そうでないかもしれません。他の噂では、Apple GlassesにはカスタムメイドのAppleチップと「rOS」(リアリティ・オペレーティングシステム)と呼ばれる専用オペレーティングシステムが搭載される可能性があると言われています。