将来のApple Watchは、右利きか左利きかを判別できるようになるかもしれません。Appleは、「ウェアラブル電子機器の装着肢を検出する方法」に関する新たな特許(特許番号10,531,808)を取得しました。この特許の目的は、スマートウォッチの健康/フィットネス機能の向上です。
本発明は、一般的には、Apple Watch の心電図信号を記録する機能に関し、より具体的には、人体のさまざまな場所にデバイスを装着することによって生じる心電図測定値の反転を検出し、補正することに関する。

心電図の測定値は、測定対象の心臓に対する電極の相対的な位置に依存する可能性があり、また電極はウェアラブルデバイスに貼り付けることができるため、デバイスの位置を右から左へ、あるいは手首から足首へ変更すると、取得される心電図の測定値に影響を及ぼす可能性があります。例えば、デバイスを左手首に装着した場合と右手首に装着した場合では、心電図の測定値が互いに反転する可能性があります。
Appleによる発明の概要は次のとおりです。「心電図測定値を取得・処理し、誘導反転を検出し、取得した測定値を誘導反転に合わせて補正するように構成されたウェアラブルデバイスが提供される。一例では、ウェアラブルデバイスは、まず所定の心電図測定値のP波が負の振幅を持つかどうかを評価することで誘導反転を検出することができ、P波が負であると判断された場合、デバイスはR波の振幅がS波とQ波の振幅の最大値よりも小さいかどうかを判定することができる。別の例では、デバイスは、身体の既知の位置に装着された状態で心電図測定値を取得する登録手順にかけられる。登録手順が完了すると、デバイスの使用時に、得られた心電図結果を登録段階で取得した測定値と比較し、身体におけるデバイスの位置を特定することができる。」