Appleは、ヘッドマウントディスプレイ(来年発売予定と噂されている「Apple Glasses」)と組み合わせて拡張ディスプレイを利用できるMacキーボードに関する特許(特許番号10,237,509)を取得しました。
特許出願において、Appleはディスプレイ付きコンピュータはユーザーにシミュレーション環境を提示できると述べています。ヘッドマウントディスプレイは、シミュレーション環境の没入感を高めるために利用可能です。ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザーには、仮想現実世界が提示されます。ユーザーは、データグローブなどの入力デバイスを介して入力することで、仮想世界内の仮想オブジェクトを操作することができます。

しかしAppleは、シミュレーション環境においてユーザー向けに多種多様な仮想入力デバイスを構築できるものの、テキスト入力などのタスクはシミュレーション環境では煩雑になる可能性があると付け加えています。例えば、シミュレーション環境のユーザーには、物理キーボードを操作した際に自然に得られるような物理的なフィードバックが提供されない可能性があります。Appleは、キーボード、AR、ヘッドマウントディスプレイの組み合わせが解決策になると考えているようです。
Appleによる発明の概要は次のとおりです。「入出力デバイスを用いてユーザーからの入力を収集するシステムが提供される。入出力デバイスには、物理キーボード、タッチスクリーンディスプレイ、データグローブ、その他の入出力デバイスが含まれる。システムの制御回路は、ヘッドマウントディスプレイ、キーボード上のディスプレイ、およびタブレットコンピュータまたはその他の電子機器のディスプレイを使用して画像を表示することができる。」
「バーチャルリアリティコンテンツは、ヘッドマウントディスプレイを用いてユーザーに提示される場合があります。バーチャルリアリティコンテンツには、仮想テキストを含む仮想文書、仮想キーを含む仮想キーボード、その他の仮想オブジェクトが含まれる場合があります。仮想キーボードは、物理キーボードの上に重ねて表示したり、タブレットコンピュータやその他の電子機器のキーボードディスプレイやタッチスクリーンディスプレイの上に重ねて表示したりできます。仮想キーラベルは、ユーザーのキー入力やその他の入力に応じて更新される場合があります。」
もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。