Appleはユーザーの睡眠の質を向上させたいと考えているようです。同社は「入眠までの時間に基づいてアラームを調整する」特許（特許番号10,052,061）を取得しました。理論的には、iPhone、iPad、Apple Watchが内蔵アラーム時計をユーザーの睡眠パターンに合わせて調整できるようになるはずです。
特許出願の中で、Appleは、ほとんどの人が翌日に十分な休息をとるためには、夜に一定量の睡眠が必要であると指摘しています。多くの場合、人は仕事中、時間通りに職場に到着できるように、適切な時間に起きられるようにアラームを設定します。
十分な睡眠をとるために、人は適切な睡眠時間（例えば7時間、8時間など）を確保できる時間に就寝します。しかし、多くの人は就寝した途端に眠りにつくわけではありません。そのため、8時間睡眠を確保できる適切な時間に就寝したとしても、朝のアラームが鳴った時には6時間や7時間しか眠れていないことがよくあります。Appleは現在、この問題を解決しようと取り組んでいます。
Appleによる発明の概要は次のとおりです。「一部の実装では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスのユーザーについて検出された入眠潜時に基づいてアラーム設定を調整できます。例えば、入眠潜時とは、ユーザーが就寝を試みてから（例えば、ベッドに入るまで）、実際に眠りに落ちるまでの時間です。モバイルデバイスは、検出された睡眠習慣に基づいて、ユーザーがいつ就寝を意図しているか、または就寝を試みているかを判断できます。」
「睡眠儀式活動には、ユーザーが睡眠の準備のために行う活動が含まれます。モバイルデバイスは、検出された睡眠信号（生体情報、音など）に基づいて、ユーザーがいつ眠っているかを判断できます。一部の実装では、モバイルデバイスは入眠潜時の長短の繰り返しパターンを判断し、ユーザーの睡眠の質を向上させたり、よりリラックスした気分にさせたりするのに役立つ提案を提示できます。」
もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。
