ブルームバーグの報道によると、AppleはiPhoneとiPad向けの新しい電子書籍リーダーを開発中で、デジタル書籍市場で再びAmazonに対抗することになる。
このテクノロジー大手は、iOSデバイス向けの電子書籍リーダーアプリ「iBooks」のデザイン刷新に取り組んでいるとされ、アプリ名を「iBooks」ではなく「Books」に変更し、その作業にAmazonの幹部を雇ったという。

ブルームバーグによると、新アプリには、現在読んでいる書籍をよりわかりやすく表示するシンプルなインターフェースと、昨年リリースされた新しいApp Storeに似たデザインのデジタルブックストアが搭載されるという。また、「今すぐ読む」セクションとオーディオブック専用タブも追加されると、記事は匿名の「開発に詳しい関係者」の言葉を引用して付け加えている。
ブルームバーグによると、アップルはアマゾンのオーディオブック事業であるAudibleからシニアバイスプレジデント、カシフ・ザファー氏を採用したという。ザファー氏のLinkedInプロフィールによると、同氏はそれ以前はバーンズ・アンド・ノーブルのNOOK電子書籍リーダー部門でコンテンツ担当バイスプレジデントを務めていた。
作家や業界関係者の書籍販売を追跡するAuthorEarningsによると、Amazonは2017年初頭に米国電子書籍市場の約83%のシェアを獲得し、2015年10月の74%から増加した。Appleのシェアは同時期に9%から11%に上昇した。