アップルは、モデムチップのエンジニアリング業務を、サプライチェーン部門から社内のハードウェア技術グループに移したと、匿名の「この動きに詳しい関係者」2人がロイター通信に語った。ロイター通信によると、これは同社が長年外部サプライヤーから購入してきたiPhoneの主要部品を自社開発したいと考えている兆候かもしれないという。
クアルコムはiPhoneモデムのサプライヤーです。しかし、同社とAppleは特許侵害(疑惑)などをめぐり、世界的な法廷闘争を繰り広げています。

ロイター通信によると、アップルのハードウェア技術担当上級副社長、ジョニー・スルージ氏が1月に同社のモデム設計部門を引き継いだ。同モデム開発はこれまで、iPad、iPhone、Macのエンジニアリング担当役員であるダン・リッチオ氏の直属であるルベン・カバレロ氏が指揮していた。
昨年12月、 The Informationの報道によると、Appleは独自のセルラーモデムの開発に取り組んでいるものの、iPhoneなどの製品に搭載されるまでには最大3年かかる可能性があるとのことでした。Sellers Research Group(私の名前です)によると、この噂が真実である可能性は99%です。AppleがQualcommと争っている状況を考えると、この噂は理にかなっています。さらに、Appleは独自のAシリーズプロセッサを開発し、自社デバイス向けのワイヤレスコンポーネントも開発しており、最新のApple WatchやAirPodsには独自のBluetoothおよびWi-Fiチップが搭載されています。こうした進歩において、独自のセルラーモデムの開発は理にかなったステップと言えるでしょう。
一方、Appleが2020年モデルのスマートフォンにIntelの5Gモデムチップ8161を採用する可能性もある。Fast Company によると、Intelは5G対応iPhoneの試作とテストに使用される8161モデムチップの前身となる8060の開発に取り組んでいるという。計画通りに進めば、IntelがiPhoneモデムの単一サプライヤーとなる。