クアルコム、競争を阻害したとして20億ドルの罰金か

フィナンシャル・タイムズ紙によると、欧州連合(EU)の反トラスト規制当局は、アップルに自社製チップの独占使用料を支払って競争を阻害したとして、クアルコムに制裁を科す予定だ(記事を読むには購読が必要)。クアルコムは2011年から2016年にかけて、自社の通信チップセットをアップルにすべて購入させる契約を結んでいた。

こうした裁量権に対するEU(欧州の反トラスト・消費者調査機関)による罰金は、企業の年間売上高の10%が上限とされており、クアルコムが支払う最高額は約20億ドルとなる。

シーキング・アルファ は、この罰金により、アップルは「排他的戦術と過剰なロイヤリティ」をめぐるクアルコムとの継続中の法廷闘争で力を得ることになり、ブロードコムからの一方的な買収提案を退けようとするクアルコムの立場が弱まるだろうと述べている。   

1月、AppleはQualcommに対し、同社の技術に関して不当な条件を要求したとして訴訟を起こした。しかし、Qualcommはこれらの主張を否定し、Appleの主要技術に対する公正なライセンス供与がなければiPhone事業は成り立たなかったと主張している。