調査:アップルのような「体験型テナント」は米国の大型ショッピングモールの救済には役立たない

データ分析会社Thasosのレポートによると、ここ数ヶ月、全国のショッピングモールの客足が減少傾向にあるという。また、アップル、イタリアンフードホールのイータリー、テスラなど、単に商品販売に特化していない、いわゆる体験型テナントを擁するショッピングモールは、客足の増加につながっていないことも明らかになった。

調査グループによると、米国のショッピングモールは2017年後半から歩行者数の増加を経験してきたが、全体としてはピークを迎え、ここ数ヶ月で反転し始めている。食料品店を核としたオープンエアモール(GAOA)は、他のすべてのショッピングモールカテゴリーを引き続き上回っているものの、この優位性の差は2018年には大幅に縮小した。

タソス氏によると、2018年1月以降、大手アンカーテナントを持たない小規模なストリップセンターが、大型小売店を核としたオープンエアのモールを上回り始め、2017年の傾向が反転したという。また、米国のアウトレットモール(通常は屋外の小売拠点)への客足は、2018年7月以降、大幅に減少したと報告されている。