将来のApple Watchにはディスプレイに無線アンテナアレイが組み込まれる可能性がある

新たに取得された特許(特許番号10,734,708)によると、将来のApple Watchにはディスプレイ内に無線アンテナアレイが組み込まれる可能性がある。この特許は「導電性ディスプレイ層から形成されたアンテナ」に関するものだ。

Appleは特許出願において、望ましい特性を持つ電子デバイスのアンテナ構造を形成することは困難であると指摘しています。一部のワイヤレスデバイスでは、導電性ハウジング構造などの導電性構造の存在がアンテナの性能に影響を与える可能性があります。 

Appleは、筐体構造が適切に構成されておらず、アンテナの動作に干渉すると、アンテナの性能は満足のいくものにならないと述べています。デバイスのサイズも性能に影響を与える可能性があります。特に導電性の筐体構造を持つ小型デバイスでは、望ましい性能レベルを達成することが困難になる場合があります。Appleは、ワイヤレス電子機器向けに、より優れた無線通信回路を提供したいと考えています。 

本発明の概要は以下のとおりです。「腕時計などの電子機器は、無線回路と、ディスプレイモジュールおよびカバー層を有するディスプレイとを備えることができる。ディスプレイモジュールは誘電体層を含むことができる。タッチセンサ電極は、誘電体層上の導電性トレースから形成することができる。アンテナは、ディスプレイモジュール内に埋め込まれることができる。」 

「アンテナは、誘電体層上に交差する導電パターンのグリッドから形成されたアンテナ共振素子を含むことができる。グリッドは、アンテナ共振素子の横方向の輪郭を定めるエッジを有することができる。輪郭は、アンテナが所望の周波数で放射するように設定できる長さを有することができる。アンテナ共振素子は、インジウムスズ酸化物から形成され、実質的に透明であってもよい。」