新しい特許出願(番号 20200169637)からも明らかなように、Apple は Siri がユーザーとサードパーティのサービス間の連絡役としてより効果的に機能することを望んでいます。
Appleは特許出願において、現在のコンピューティングデバイスには、ユーザーがメッセージを送受信することで互いに通信できる機能が搭載される可能性があると述べています。例えば、多くのコンピューティングデバイスには、テキストメッセージやインスタントメッセージ機能が搭載されており、ユーザーはこれらの機能を利用して、1人または複数のユーザーのクライアントデバイスにテキスト、画像、音声などを送信できます。

ユーザーはこの機能を利用して、会話をしたり、計画を立てたり、その他様々なタスクを実行したりできます。友人や家族などとのコミュニケーションに加え、航空会社、銀行、カスタマーサービス部門などのサードパーティサービスとのコミュニケーションにも、コミュニケーションセッションを利用できます。
例えば、一部のサードパーティサービスでは、サービスの担当者とコミュニケーションをとる機能を備えたアプリケーションやウェブサイトをユーザーに提供しています。これにより、ユーザーは担当者とコミュニケーションをとることができますが、サードパーティのウェブサイトにアクセスしたり、サービスのアプリをダウンロードしたりする必要があります。
さらに、多くのサードパーティサービスでは、担当者に接続する前に、ユーザーが一連の選択項目を操作したり、一連の情報を提供したりする必要があります。Appleは改善が必要だと述べています。Appleの目標は、Siriを航空会社、銀行などのサービスとユーザーとの連絡係として機能させることのようです。
特許出願の概要は次のとおりです。「仮想アシスタントを用いて、ユーザーとサードパーティサービス間の通信セッションを支援するシステム、方法、および非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が開示される。ユーザーは通信アプリケーションを使用して、仮想アシスタント宛てのメッセージを入力し、サードパーティサービスとの通信支援を要求できる。これに応じて、仮想アシスタントはサードパーティサービスに関連付けられた一連の通信指示にアクセスできる。」
「通信指示セットには、サードパーティサービスとの通信のためのコマンドセット、サードパーティサービスが提供するサービス、およびサードパーティサービスが通信を円滑に進めるために必要なデータが含まれる場合があります。バーチャルアシスタントは、通信指示を使用して、サードパーティサービスに必要なデータを収集し、サードパーティサービスと通信し、サードパーティサービスから受信したデータをユーザーに提示することができます。」