オーストラリアと韓国でアップルに対する「バッテリーゲート」訴訟が起こされる

訴訟がまたもや続出。Appleは、バッテリー性能の不安定さを補うために旧型スマートフォンの速度を低下させた「バッテリーゲート」事件に関して、顧客への謝罪文を公開したが、オーストラリアと韓国での新たな訴訟を含め、訴訟は後を絶たない。

ニューデイリーによると、テクノロジー大手のアップルが一部の携帯電話の速度を低下させたことを認めたことを受けて、弁護士らがオーストラリア史上最大規模と称する集団訴訟で、iPhone所有者は10億ドル以上の利益の一部を得る可能性があるという。

オーストラリアの損害賠償専門法律事務所シャイン・ローヤーズは金曜日、ニュー・デイリー紙に対し、調査を開始し、2018年初頭にアップルを相手取った集団訴訟を起こす予定であることを確認した。シャイン・ローヤーズの集団訴訟専門家であるジャン・サドラー氏は、500万人以上のオーストラリア人が影響を受けていると推定している。サドラー氏によると、集団訴訟で請求される賠償金の総額は「10億ドルをはるかに超える」見込みだという。

一方、ストレーツ・タイムズ紙によると、アップルはバッテリーの劣化に伴いiPhoneの速度が低下していたことを認めたため、韓国で複数の訴訟に直面している。これは、この問題に関するアジア初の集団訴訟と報じられている。

韓国の法律事務所ハンヌリは12月28日(木)、ウェブサイトを通じて2週間にわたり原告を募集し、2月上旬にアップル本社を相手取って損害賠償を求める訴訟を起こすと発表した。別の法律事務所ヒュミヨンも既に約20人の被害者を集めており、同様の訴訟を準備している。同事務所は、1月上旬にソウル中央地裁にアップル・コリアを相手取って損害賠償を求める訴訟を起こす予定だ。ストレーツ・タイムズ紙によると、訴訟費用は1人当たり約50万ウォン(約625シンガポールドル)から100万ウォンとなる。