Appleは「デュアルモードヘッドフォンおよびその製造方法」に関する特許(番号20170142509)を取得しました。この発明によれば、ヘッドフォンは第一のインイヤーポジションと第二のスピーカーポジションの間で移動可能です。
ヘッドホンに内蔵されたセンサーは、ヘッドホンの現在位置を検出し、検出された現在位置に応じて回路のモードを切り替えることができます。例えば、センサーは、アンプをバイパスするインイヤーモードと、アンプに電源が供給され使用されるスピーカーモードを切り替えることができます。場合によっては、ヘッドホンがユーザーの耳の近くに配置されているときにスピーカーモードにならないようにするセンサーがヘッドホンに搭載されることもあります。

Appleは特許出願の中で、ユーザーがポータブルデバイスでコンテンツを聴く際は通常ヘッドフォンを使用するものの、ポータブルデバイスに接続して複数のユーザーが同時に聴取できるスピーカーも存在すると指摘しています。しかし、この方法では、ユーザーはヘッドフォンとスピーカーの両方を持ち歩く必要があるか、デバイス内蔵のスピーカーに頼らざるを得なくなる可能性があります。内蔵スピーカーは、外付けスピーカーほどパワフルで高音質ではない可能性があります。Appleは、デュアルモードヘッドフォンがその解決策だと考えています。
もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。