元アップルのエンジニアがアップルに対する訴訟で新たな特許を追加

主要特許において自身の功績が適切に認められなかったとして同社を訴えている元アップル社のエンジニア、ダレン・イーストマン氏が、訴訟対象にさらに8件の特許を追加したとThe Registerが報じている。

2006年にスティーブ・ジョブズに雇われ、10年近くアップルで勤務したイーストマン氏は、2018年に、アップルが申請した5件の特許出願の発明者として自身の名前が記載されていなかったとして、元従業員を提訴した。この特許出願には、「iPhoneを探す」やアップルのPassbook技術のアイデアも含まれている。カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提出された書類によると、イーストマン氏はアップルの5件の特許出願の発明者として認められるよう求めている。イーストマン氏は、自身のアイデアはアップルに採用され、製品や出願書類に採用されたが、自身の功績は認められなかったと主張している。

2019年8月、アップルはイーストマンの訴訟を棄却する申し立てに敗訴した。裁判所はこれらの主張の実質的な正当性については判断しなかったものの、アップルが主張する「答弁すべき事案はない」という主張を退けた。 

イーストマン氏は、元雇用主に対してカリフォルニア州で提起した訴訟の4番目のバージョンで、少なくとも16件の特許に自分の名前が記載されるべきだと主張している。そのうち13件は「Find my iPhone」サービスに関するもので、3件はアップルのパスブックのチケット機能に関するものだ。

彼は当初、36万4000ドルの損害賠償と和解金としてアップル株の一部を要求していた。レジスター紙によると、彼の最近の訴えにより、彼がリストに載せるべきと主張する特許数が倍増したため、イーストマン氏はその数字はもっと多いはずだと考えている。