調査:AppleのSiriは職場で2番目に多く使われているインテリジェントアシスタント

ITプロフェッショナル向けのプラットフォームおよびウェブサイトであるSpiceworksは、職場におけるインテリジェントアシスタントとAI(人工知能)チャットボットの導入と使用状況を調査した新しい調査の結果を発表しました。 

あらゆる規模の企業において、職場で最も広く利用されているインテリジェントアシスタントはMicrosoft Cortanaです。これは、Windows 10へのネイティブ統合が要因と考えられます。企業所有のデバイスやサービスにインテリジェントアシスタントやチャットボットを導入している組織のうち、49%が業務関連のタスクにMicrosoft Cortanaを使用しており、次いでApple Siriが47%と僅差で続いています。さらに、23%の組織がGoogle Assistant、13%の組織がAmazon Alexaを使用しています。 

AIチャットボットに特化して見ると、14%の組織がコラボレーションツール(Microsoft Teams、Slackなど)に統合されたAIチャットボットを使用しているのに対し、カスタム構築されたAIチャットボットを導入している組織はわずか2%でした。しかし、さらに10%の組織が今後12ヶ月以内に構築を計画しています。

Spiceworksの調査結果によると、今後12ヶ月以内に、従業員500人以上の大企業の40%が社有デバイスに1つ以上のインテリジェントアシスタントまたはAIチャットボットを導入する予定であるのに対し、中規模企業では25%、小規模企業では27%となっています。この調査結果は、導入は増加傾向にあるものの、職場での活用事例の不足やプライバシーへの懸念から、一部の組織が導入をためらっていることを示しています。

Spiceworksの調査は2018年3月に実施され、北米とヨーロッパから529名が回答しました。回答者はSpiceworksに所属する数百万のテクノロジーバイヤーの一部であり、中小企業から大企業まで、様々な規模の企業を代表しています。回答者の業界は、製造業、医療、非営利団体、教育機関、政府機関、金融など多岐にわたります。