カナリス調査グループによると、中国本土のスマートフォン市場は、2019年第2四半期に比べて市場が7%縮小したにもかかわらず、前四半期比25%の成長を記録し、2020年第2四半期の販売台数が9,000万台を超えた。
中国のスマートフォン市場は、経済活動の急回復を受け、回復基調にある。Appleは770万台のiPhoneを出荷し、オンライン販売の増加と低価格帯の製品ポートフォリオの充実に牽引され、前期比25%増、前年比35%増と、上位5社の中で最も高い成長率を記録した。

しかし、最大の勝者はHuaweiで、第2四半期に4,020万台を出荷し、国内市場をリードし、市場シェアを44%に拡大しました。VivoとOppoはそれぞれ2位と3位を維持し、前四半期比でそれぞれ23%と16%の成長を遂げました。4位のXiaomiは930万台を出荷し、前四半期比21%の成長を遂げました。
「4月に中国市場が再開した直後、低価格の新型iPhone SEが発売されたことで、分割払いや下取りなどのプロモーションが相まって大きな話題を呼びました」と、Canalysのシニアアナリスト、ジェイソン・ロー氏は述べています。「低価格設定はオンラインチャネルに非常に効果的で、eコマース事業者はデバイスに幅広い支払いオプションやバンドルオファーを組み合わせることができます。この場合、販売補助金も非常に効果的です。Appleとeコマース企業の連携はこれまでにないレベルであり、その成果は消費者に歓迎されています。」
カナリスは、中国のスマートフォン出荷台数が2020年に3億2500万台に達すると予測している。
「中国国内では新型コロナウイルス感染症の感染者数がわずかに増加しているものの、全体的な事業活動と経済回復が反転する可能性は低い」とロー氏は述べている。「スマートフォンの消費者需要は徐々に改善する見込みだが、成長の不確実性は依然として残る。中国のベンダーは、コロナウイルスの悪影響がより長期化する可能性のある他の主要市場での損失を相殺するため、中国の回復に乗じて迅速に利益を得ようと躍起になっている。」