
月曜日、国家運輸安全委員会(NTSB)は、11社のテクノロジー企業および配送企業に対し、20万箇所以上の鉄道踏切の位置情報をデジタルマッピング製品に統合するための作業を行うよう勧告しました。対象となる企業は、Apple、Google、HERE、TomTom、INRIX、MapQuest、Microsoft、Omnitracs、OpenStreetMap US、Sensys Networks、Streetlight Data、Teletrac、そしてUnited Parcel Service of Americaです。
NTSBからの要請は、踏切事故の増加を受けてのものです。ニューヨーク・タイムズ紙によると、Appleは2016年4月に連邦鉄道局(FRA)からNTSBの鉄道データ統合の要請を受け、すでにマップアプリへのNTSB鉄道データの追加に取り組んでいるとのことです。
踏切とは、鉄道線路と道路の交差点を指します。NTSBは、ホセ・アレハンドロ・サンチェス=ラミレス氏の事例を挙げました。サンチェス=ラミレス氏はGoogleマップのルート案内を誤って解釈し、カリフォルニア州の踏切でフォードF450トラックとトレーラーを横転させました。サンチェス=ラミレス氏は車両を線路上に放置することで自力で難を逃れましたが、アムトラックの通勤列車がトラックに衝突し、機関士が死亡、列車に乗っていた32名が負傷しました。
この投稿の一番上の画像は、コロラド州セダリアという小さな町にある2つの踏切を示しています。この衛星画像では踏切ははっきりと確認できますが、ルート案内地図には表示されておらず、鉄道線は細い青い線でしか表示されていません。踏切データの統合によって、踏切が視覚的または聴覚的な警告で表示されるようになることを期待しています。