いいえ、AppleはMacを自社の会社として分離すべきではありません

PC Magに寄稿した物議を醸しているジョン・C・ドヴォラック氏は、AppleはMacを独立会社として設立すべきだと述べている。残念だが、それは悪い考えだ。そして、それは絶対に実現しないだろう。

この評論家は、Appleは1年以上Macラップトップのラインナップに大きなアップデートを行っていないと指摘する。そして、パーソナルコンピュータの売上が低迷していることから、「Appleのコンピュータ部門は、いずれ同社にとって大きな重荷となるだろう」と同氏は語る。

「つまり、iPodが登場した2001年以前のように、コンピューターに特化した独立企業として事業を展開する方が賢明だ」とドヴォラック氏は記している。「新しいMac企業は、主要販売チャネルとしてApple StoreへのアクセスをAppleと契約することで成功が保証される。また、Appleの工業デザインチームを利用する契約も締結できる。Appleが新会社の株式の過半数を維持すれば、IPOを実施し、保有株式の価値を資産として積み上げながら、部門の損失を帳消しにすることができる。過半数を維持することで、GoogleやMicrosoftといった第三者による買収を阻止できる。つまり、他の選択肢を嫌う現在のMacマニアたちは、この状況にほとんど変化を感じないだろう。」

この議論にはいくつか誤りがある。第一に、パソコン全体の売上は「低迷」しているものの、Macは過去36四半期のうち35四半期で世界市場シェアを伸ばしている。第二に、ホリデーシーズン前にはMacラップトップの大型新製品が発表されるのは間違いない。第三に、ドヴォラック氏の理屈によれば、新会社は衰退する製品を作ることになるため、「重荷」部門を独立会社として分離することに何のメリットがあるのか​​、私には理解できない。

さらに、MacはAppleでiPhoneに次いで2番目に収益性の高いハードウェア部門であり、iPadよりも収益性が高い(「ポストPC」の時代においては興味深いことです)。そして、先日のWWDC(世界開発者会議)での発表からもわかるように、AppleはMac、iPhone、iPad、Apple Watch、そしてApple TVをより緊密に連携させることで、広範なエコシステムの統合をさらに進めています。

つまり、Mac と macOS は今後も長きにわたって Apple の不可欠な部分であり続けるでしょう。


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