アップルのCEO、ティム・クック氏は日経アジアンレビューに対し、横浜に建設予定の研究開発拠点で人工知能(AI)などの技術開発を行うと述べた。クック氏はこの拠点を「ディープエンジニアリング」の拠点と表現し、中国に建設予定の研究開発拠点とは「大きく異なる」ものになると述べた。
「具体的なことは言えません」と彼は日経アジアンレビューに語った。「具体的な仕事は全く違いますから。」

クック氏は、Appleは日本企業と協力し、AIを様々な形で活用していく意向だと述べた。AIは「あらゆる製品に横串を刺すような性質」を持ち、「ほとんどの人が思いもよらない方法で」活用されている。
「AIにバッテリー寿命を延ばしてもらいたい」と氏は続け、Apple Musicの加入者に音楽をおすすめできるようにしたいと付け加えた。また、AIは「車をどこに駐車したかを覚えておくのにも役立つ」とも述べた。
Appleは、同社の「パーソナルアシスタント」であるSiriに加え、AIへの取り組みを強化できる企業に多額の投資を行ってきました。カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社は8月、「開発者とデータサイエンティスト向けの機械学習プラットフォーム」であるTuriを買収しました。
同社は昨年10月、企業がユーザーデータを大量に共有することなくスマートフォン上で高度な人工知能(AI)システムを実行できるようにする技術を開発しているスタートアップ企業、Perceptioを買収した。
昨年、Appleは英国のスタートアップ企業VocalIQを買収しました。同社は、人間と機械がより自然な会話を可能にする自然言語アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を開発しています。また、1月には、私たちのお気に入りのテクノロジー企業が、表情を分析して人の感情を読み取る人工知能技術を開発するスタートアップ企業Emollientを買収しました。
