ロイター通信によると、米連邦地方裁判所のルーシー・コー判事は金曜日遅く、iPhone 4および4Sのユーザーは、アカマイ・テクノロジーズ所有のサーバーを経由する通話のルーティング費用を削減するためにアップルが意図的にFaceTimeを「破壊」したとして、全国規模の集団訴訟を起こすことができるとの判決を下した。
訴訟では、VirnetXの裁判における内部メールと宣誓証言を引用し、AppleがiOS 6以前のFaceTimeを「壊す」計画を考案し、重要なデジタル証明書の有効期限を早期に切れさせたと主張している。Appleは2014年4月16日に「FaceTime Break」を実装し、その後、突然の互換性の問題をバグのせいにしたと訴状は主張している。

訴状はさらに、Appleのエンジニアからの一連のメールを、Akamaiの料金値上げが同社の行動を促した証拠として挙げている。昨年、Appleはコンテンツ配信システムに15年間使用してきたAkamaiを捨て、自社サーバーを導入した。
この集団訴訟は、アップルがカリフォルニア州の不正競争法に違反し、一方が故意に他人の所有物を妨害する不法行為である動産侵害の責任を問うことを求めている。
ロイター通信によると、コー判事は原告側が自社の携帯電話の価値に測定可能な損失があったと主張しており、Appleの行為が不法侵入にあたり、州の消費者保護法に違反していることを証明しようとする可能性があると述べた。カリフォルニア州サンノゼの判事は、原告側がApple社員の社内メールと称する内容を2度引用し、FaceTimeが無効化されたことでiOS 6ユーザーは「基本的に困った状況」に陥ったと述べた。