Macの使用によりIBMの生産性と従業員満足度が向上

IBMは本日、2019 Jamf Nationユーザーカンファレンス(JNUC)において、Macを使用する従業員はPCユーザーに比べてIBMに定着率が高く、期待以上のパフォーマンスを発揮する傾向があるという調査結果を発表しました。2015年にMac@IBMプログラムを発表して以来、IBMは現在、組織内で29万台以上のAppleデバイスを保有しています。 

2015年、IBMはJNUCのステージに初めて登場し、Mac@IBMプログラムを発表しました。IBMは週1,900台のMacデバイスを導入し、すべて24名のヘルプデスクスタッフがサポートしていました。当時、1名のスタッフが5,400人のMacユーザーをサポートしていたのに対し、1名のサポートスタッフが242人のPCユーザーをサポートしていたことになります。IBMはまた、ヘルプデスクに問い合わせをするMacユーザーはわずか5%であるのに対し、PCユーザーは40%であることも発見しました。

2016年、IBMのCIOであるフレッチャー・プレヴィン氏がJNUCのステージに戻り、IBMの導入状況について最新情報を発表しました。2016年までに9万台以上のMacが導入されたプレヴィン氏は、IBMが4年間でMac 1台あたりPCと比較して273ドルから543ドルのコスト削減を実現していることを実証しました。

2018年、プレヴィン氏はIBMが現在27万7000台以上のAppleデバイスを管理しており、これらはすべて78名のスタッフによってサポートされていると発表しました。また、プレヴィン氏は、MacコミュニティがMac@IBMプログラムと同様の新入社員向けエクスペリエンスを提供できるよう、IBMがプロビジョニングプロセスをオープンソース化したことを発表しました。 

プレヴィン氏は今年、MacがIBM従業員の生産性向上、従業員満足度の向上、そして定着率向上にどのように貢献しているかを示す、初めての調査を発表しました。彼によると、業績評価で期待を上回る成績を収めたmacOSユーザーは、Windowsユーザーに比べて22%多いとのことです。また、高額な販売取引は、macOSユーザーの方がWindowsユーザーに比べて16%大きい傾向にあります。

プレビン氏によると、macOSユーザーはWindowsユーザーに比べてIBMを離れる可能性が17%低いとのことです。また、macOSユーザーはIBM社内におけるサードパーティ製ソフトウェアの可用性にも満足しています。macOSユーザーで追加ソフトウェアを求める割合はわずか5%であるのに対し、Windowsユーザーでは11%です。

プレヴィン氏はまた、macOSユーザーとデバイスのサポート要件がいかに少ないかに関する調査結果を発表しました。20万台のmacOSデバイスを7人のエンジニアでサポートしているのに対し、20万台のWindowsデバイスをサポートするには20人のエンジニアが必要です。これは、Windowsデバイスに必要なサポートエンジニアリングが186%増加したことを意味します。また、Macを使用しているIBM従業員にとって移行は容易で、macOSユーザーの約98%が移行は簡単だったと回答しているのに対し、Windows 7からWindows 10への移行では86%でした。

「ITの現状は、IBMが従業員についてどう考え、どう感じているかを日々反映しています」と、IBMのCIOであるフレッチャー・プレヴィンは述べています。「以前にも申し上げたように、家庭では宇宙家族ジェットソンのように暮らし、職場ではフリントストーンのように振る舞うことが許されるようになったのはいつからでしょうか?IBM社員にとって生産性の高い環境を作り、彼らのワークエクスペリエンスを継続的に向上させることを目指しています。だからこそ、2015年に従業員が選択できるプログラムを導入したのです。」