3月13日、Spotifyは欧州委員会に対し、Appleを相手取った反競争行為の申し立てを行いました。カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社は、Spotifyをはじめとする企業に対し、App Storeを通じた技術や情報へのアクセスを拒否することで、イノベーションを制限し、ユーザーの選択肢を制限していると主張しました。Appleは今回、Spotifyの主張に対する声明を発表しました。
私たちは、テクノロジーが真のポテンシャルを発揮するのは、人間の創造性と創意工夫を融合させた時だと信じています。創業当初から、アーティスト、ミュージシャン、クリエイター、そして先見の明を持つ人々が、それぞれの得意分野で活躍できるよう、デバイス、ソフトウェア、そしてサービスを開発してきました。
16年前、私たちはiTunes Storeを立ち上げました。ユーザーが素晴らしい音楽を発見し、購入できる、そしてすべてのクリエイターが公平に扱われる、信頼できる場所であるべきだという考えに基づいています。その結果、音楽業界に革命が起こり、音楽とそれを生み出す人々への私たちの愛情は、Appleの心に深く刻まれています。
11年前、App Storeはモバイルアプリにも同じ創造性への情熱をもたらしました。それから10年、App Storeは数百万の雇用を創出し、開発者に1200億ドル以上の収益をもたらし、App Storeのエコシステム内で立ち上げられ成長したビジネスを通じて新たな産業を創出してきました。

App Storeは、ユーザーが見つけたアプリや行った取引に信頼を置ける、安全で安心なプラットフォームです。そして、初心者エンジニアから大企業まで、開発者は皆、同じルールに従っていることを安心して知ることができます。
そうあるべきです。私たちは、より多くのアプリ事業が繁栄することを望んでいます。私たちの事業の一部と競合するものも含め、そうした事業は私たちをより良くするための原動力となるからです。
Spotifyが求めているのは、全く異なるものです。長年App Storeを利用して事業を飛躍的に成長させてきたSpotifyは、App Storeのエコシステムから得られる利益(App Storeの顧客から得られる莫大な収益も含む)を、そのマーケットプレイスに一切貢献することなく独占しようとしています。同時に、Spotifyはユーザーが愛する音楽を配信しながら、その音楽を制作するアーティスト、ミュージシャン、ソングライターへの貢献はますます少なくなっており、ひいてはこれらのクリエイターを訴訟にまで持ち込んでいます。
Spotify には独自のビジネス モデルを決定する権利がありますが、Spotify が自社の財務上の動機を、私たちが何者であるか、何を構築してきたか、そして独立系開発者、ミュージシャン、ソングライター、あらゆる種類のクリエイターをサポートするために何をしているかといった誤解を招くようなレトリックで包み隠している場合、私たちは対応する義務を感じています。
Appleはいくつかの重要な点について言及したいと述べています。それらの点については、こちらでご覧いただけます。