
今週もスローニュースフライデー™なので、ティム・クック氏が最近、新聞のインタビューでAR(拡張現実)について語ったコメントを取り上げます。クック氏は過去1年間、インタビューだけでなく決算発表の電話会議でもARについて何度も言及してきました。今週のインディペンデント紙でのインタビューでは、Appleにとって「スマートフォンと同じくらい大きなもの」となる可能性のあるARへの彼の情熱が伺えます。
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Apple World Today の Steve Sande です。2017 年 2 月 10 日の AWT ニュース アップデートをお聴きいただいています。またまた Slow News Friday™ なので、Apple と Tim Cook の拡張現実への関心について 1 つだけ取り上げたいと思います。
Apple Watchの発売前、ティム・クックはウェアラブルコンピュータについて語る際、手首が「興味深い空間」だと発言していました。第4世代Apple TVとtvOSのリリース前には、テレビ番組の発見と視聴がいかに時代遅れであるかについて、何度も発言していました。
クック氏は、大きな発表をする前に少なくとも1年ほど前から大きなヒントを出す傾向があることが分かっています。過去1年間、クック氏は拡張現実(AR)市場が仮想現実(VR)市場よりも大きくなる可能性があると発言してきました。そして、OculusとLeap Motion両社における最近の問題を見ると、「VRの年」は実際には到来しないかもしれないことが示唆されているようです。
先日終了した1週間のヨーロッパ旅行中、クックCEOはARについて繰り返し言及し、インディペンデント紙のインタビューでは、ARを「スマートフォンのような大きなアイデア」と考えているとさえ述べています。Appleが将来iPhoneのカメラシステムに拡張現実(AR)機能を追加する可能性があるという報道や、AppleがARグラスを開発中だという噂が繰り返し報じられています。長らく噂されていたApple CarプロジェクトでさえAR技術と関連付けられており、同社はAR関連企業から幹部を採用し、さらにはそれらの企業を買収した例もあります。
インディペンデント紙のインタビューでクック氏が語った言葉は、ARがAppleとその顧客にとってどのような存在なのかという点に焦点を当てています。彼は次のように述べています。「ARはスマートフォンのように、大きなアイデアだと捉えています。スマートフォンはすべての人のためのものであり、iPhoneは特定の層や国、垂直市場向けであると考える必要はありません。すべての人のためのものです。ARはそれほどまでに大きな、巨大なものだと思います。多くの人々の生活を向上させ、そしてエンターテイメント性も提供できる可能性があると思うと、ワクワクします。ARはiPhoneに搭載されているシリコンのように捉えています。ARはそれ自体が製品ではなく、コアテクノロジーです。しかし、その技術が主流になるほど優れたものになるには、まだ発見すべき点があります。日常生活、現実世界で人々の役に立つことがたくさんあると信じています。だからこそ、私はARにとても興奮しているのです。」
クック氏はさらにこう述べた。「私は拡張現実に期待しています。仮想現実は世界を閉ざしてしまうのに対し、ARは人々が世界に存在することを可能にし、同時に今起こっていることをより良くしてくれると期待しているからです。ほとんどの人は長期間、世界から自分を隔離したくありませんが、今はそうすることができません。なぜなら、世界から隔離されると気分が悪くなるからです。ARを使えば、何かに夢中になるのではなく、それを自分の世界、会話の一部にすることができるのです。そこに共感できる点があります。」
Appleファンが待ち望んでいるテクノロジー発表があるとすれば、それは拡張現実(AR)です。CEOからのヒントは既にたくさん聞こえてきますが、今必要なのは、日常生活に新たな情報レイヤーを加えることを最大限に活用できるハードウェア、アプリ、そしてサービスだけです。
今日はこれで終わりです。明日の月曜日の午後に、AWT ニュース アップデートの次のエディションをお届けします。