コンピュータグラフィックス業界の市場調査会社、Jon Peddie Research(JPR)は、テレビとクラウドゲームに関する最新レポートを発表しました。JPRは、テレビとクラウドゲーム向けハードウェア市場が2025年までに250億ドル規模に達し、2019年からの年平均成長率(CAGR)は11.3%に達すると予測しています。これは、約120億ドルという前例のない成長率です。

JPRゲーム業界シニアアナリストのテッド・ポラック氏は、「テレビゲーム市場では、今後数年間、複数の要因が重なり合い、多くの業界プレーヤーにとって『パーフェクトストーム』のような市場機会が生まれると予測しています。マイクロソフト、ソニー、任天堂のビッグ3は、この時期に新しいローカル処理ハードウェアをリリースする予定です。Google Stadia、Nvidia GeForce Now、Sony PlayStation Nowといったクラウドサービスや、既にリリースされているその他のクラウドプラットフォームは、品質と顧客基盤の拡大が見込まれます。Microsoft xCloud、TenCent Start、そしておそらくAmazonからも新たなクラウドゲームサービスが登場すると予想しています。さらに、Apple TVをはじめとするマイクロコンソールプラットフォームも、改良と拡大が進むと予想しています。」と述べています。
JPR社長のジョン・ペディ氏は、テレビの解像度が前世代から4倍に向上し、4Kディスプレイが1080pに取って代わって標準となったと指摘しています。ゲーマーは高いフレームレートを求めています。これらのフレームを描画するための処理負荷は、ローカルであれデータセンターであれ、強力なハードウェアを必要とします。ネットワークエッジがユーザーに近づくにつれて、インターネット速度は向上し、レイテンシは低下しています。
「統合型クラウドゲーミングサービスは、将来のテレビに搭載される機能として期待しています」とペディ氏は付け加える。「ゲーミングハードウェアに関する当社のあらゆる分析と同様に、顧客の購入意向を考慮し、多目的製品の市場規模をビデオゲーム機能の需要に左右される規模まで縮小しています。」