将来のApple Watchは、自転車やランニング時の風圧をより正確に測定できるようになるでしょう。Appleは「自転車に乗る人が受ける風圧の推定値を計算する」技術に関する特許(特許番号10,650,699)を取得しました。
サイクリストやランナーは、自転車やランニング中に自分のパワー出力や消費カロリーの測定値や推定値を得たいと考えるかもしれません。パワー出力を測定する方法の一つは、自転車にパワーメーターを取り付けることです。しかし、このようなメーターは設置が必要で、費用がかかる場合があります。パワー出力を推定するもう一つの方法は、サイクリストの心拍数を測定し、それに基づいてパワー出力を推定することです。

また、Appleは、心拍数の測定と心拍数に基づくサイクリストのパワー出力の推定は安価ではあるものの、センサーの動作にかなりの電力が必要になる可能性があると指摘しています。別の方法としては、移動距離や移動速度に基づいてパワー出力を推定する方法があります。しかし、Appleによると、これらの量に基づく推定は不正確になる可能性があります。
例えば、移動距離や移動速度に基づいてパワー出力の推定値を計算する場合、風や走行中の標高の変化といった動的抵抗は考慮されません。Appleは、ランナーだけでなくサイクリストにも、スマートウォッチがこうした要素を考慮できるようにしたいと考えています。
発明の概要は次のとおりです。「ウェアラブルデバイスの装着者がサイクリングやランニングなどの活動を行う際に感じる抵抗の成分を特定するための改良された技術およびシステムを開示する。ウェアラブルデバイスを用いてデータをモニタリングすることで、活動中にユーザーが感じる抵抗に寄与する様々な要因について、より正確な推定値を導き出すことができる。これらの改良された推定値を用いることで、モニタリング対象データの一部または全部について、データサンプリングレートを低減することができる。」