謎の「吹き出しの中の目」絵文字

iOS 9.1がまだベータテスト中だった頃、一部のテスターが吹き出しの中に目が入ったような新しい絵文字に気づきました。Appleはこれを「吹き出しの中の目」と呼んでおり、多くの人が一体何なのかと不思議に思っていました。この絵文字にAppleの音声合成機能を利用したデザイナー、エリック・ヴレランド氏のおかげで、今日開始されたいじめ対策キャンペーン「I Am A Witness(私は目撃者)」のシンボルであることが分かりました。

このキャンペーンの背後には、テレビやラジオで公共広告を配信するThe Ad Councilがあります。彼らは、ネット上でのいじめが深刻化しており、推定で全児童の4分の1が継続的なネット上の嫌がらせを受けていることを認識しました。このキャンペーンの中心には、ネット上のいじめの連鎖を断ち切るための絵文字が据えられています。Apple(iOSとOS X)とGoogle(AndroidとChrome OS)は、このキャンペーンにおいてThe Ad Councilと提携しています。

アイデアは?実にシンプルです。オンラインで誰かがいじめをしているのを見たら、ただ傍観するのではなく、相手に「これは許されない行為だ」と伝えましょう。そのためには、相手に「アイ」を送るのが効果的です。いじめられている人に「アイ」を送ることで、何が起こっているのか理解していること、それが間違っていると思っていること、そして相手に共感していることを示しましょう。いじめっ子に「アイ」を送ることで、自分が何が起きているのか見守っていて、それを容認していないことを相手に伝えましょう。

iOS 9.1キーボードに搭載されています。ネットいじめの撲滅にご協力ください。