Appleは、ユーザーが手袋を着用している場合でも、iOSおよびwatchOSデバイスの画面がタッチ操作をより適切に認識できるようにしたいと考えています。同社は「手袋タッチ検出」に関する特許(番号20170262101)を出願しています。
Appleは特許出願において、タッチセンサーデバイスは、タッチセンサーデバイスの表面に触れる物体が障壁によって表面から隔てられている環境でも使用できると指摘しています。例えば、ユーザーが片手または両手に手袋をはめていたり、1本以上の指に包帯を巻いていたりする場合などです。この障壁によって物体とタッチセンサーパネルのセンサーとの間に隔たりが生じ、物体がタッチセンサーデバイスの表面に接触していることをセンサーが認識する能力が低下する可能性があります。Appleはこの状況を改善したいと考えています。

Appleによる発明の概要は次のとおりです。「タッチセンシティブデバイスへの入力の接触を識別するための条件を動的に調整する方法が開示されています。いくつかの例では、信号密度変化閾値を用いて入力パッチが表面に触れていると識別することに加えて、信号密度安定閾値を用いて入力パッチが表面に触れていると識別することができます。」
いくつかの例では、最近特定されたタッチからのピーク信号密度寄与の加重平均を計算し、新しい入力パッチの確定閾値を動的に調整することができます。他の例では、以前のタッチと同じ経路に関連付けられていると特定された新しい入力パッチの「確定」閾値を、加重平均を計算することなく、以前のタッチに基づいて動的に調整することができます。
もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。