Appleの特許申請はMacにFace IDが搭載されることを示唆している

以前から予測されていましたが、Appleが新たに出願した特許(特許番号20200097747)は、Face IDが最終的にMac(少なくともノートパソコン)に搭載されることを示唆しています。この特許は「コンピューティングデバイスのユーザーを識別するための光認識モジュール」と呼ばれています。

現在、Face IDはiPhone X以降とA12X Bionicチップを搭載したiPad Proでのみ利用可能です。顔の形状をマッピングする高度な技術を備えたTrueDepthカメラシステムにより、安全な認証を実現します。

Face IDを使えば、iPhoneまたはiPad Proを一目見るだけで安全にロック解除できます。iTunes Store、App Store、Apple Booksでの購入やApple Payでのお支払いにもFace IDを利用できます。開発者は、Face IDを使ったアプリへのサインインも許可できます。Touch IDをサポートするアプリは、自動的にFace IDにも対応します。

Appleは特許出願の中で、近年のコンピューティングデバイスの進歩により、ユーザーはインターネット閲覧、チャット、ワープロ、グラフィックデザイン、ビデオ編集など、様々な複雑な機能を実行できるようになったと述べています。しかし、これらの複雑な機能を実行することで、ユーザーに関連する機密データがこれらのコンピューティングデバイスによって収集および/または保存される可能性があります。 

権限のないユーザーによる機密データへのアクセスを防ぐため、これらのコンピューティングデバイスにはユーザー認証のためのシステムやメカニズムが組み込まれている場合があります。MacのFace IDは、こうしたセキュリティ対策に歓迎される追加機能となるでしょう。

特許出願の概要は以下のとおりです。「本出願はラップトップコンピュータに関する。このラップトップコンピュータは、蓋部に枢動連結されたベース部を備える。このラップトップコンピュータは、蓋部に支持されたディスプレイアセンブリを備える。このディスプレイアセンブリは、光透過性カバー、光透過性カバーに重ねられたディスプレイ層、ディスプレイ層に電気的に接続され、ディスプレイ層に重ねられたディスプレイスタック、およびディスプレイスタックに隣接し、ディスプレイ層に重ねられた光パターン認識モジュールを備える。光パターン認識モジュールは、(i) ディスプレイ層を通して光パターンを直接投影する光パターンプロジェクタを備える。」