モバイルアプリユーザーの多くは登録時に情報を提供することを躊躇している

モバイルアプリユーザーは、新しいアプリに登録する際の個人情報のセキュリティについて懸念していることが、新たな調査で明らかになりました。大手B2B調査会社Clutchによると、約90%のユーザーが、アプリのオンボーディングプロセスで共有される個人情報のセキュリティは「ある程度」から「非常に重要」と回答しています。

アプリユーザーの大多数(82%)は、アプリ登録時に個人情報の提供や位置情報やカメラへのアクセスといった権限付与が必要な理由を理解することが重要な考慮事項であると回答しています。セキュリティと個人情報の提供に関するアプリユーザーの懸念は、アプリ登録においてユーザーが信頼を重視していることを示唆しています。

アプリのオンボーディングプロセスでユーザーに個人情報を提供してもらうには、「(情報)リクエストのタイミングが重要だ」と、デザイン会社altrの共同創業者であるクリスティン・ピルズベリー氏は言います。「適切なタイミングで尋ねているのか、それともただのブラインドデートで『結婚しよう』と言ってしまっただけなのか」

調査によると、回答者のほぼ 4 分の 3 (72%) が、60 秒以下のオンボーディング プロセスは、アプリの使用を継続するかどうかの判断に多少または非常に重要であると回答しました。

消費者はApple App Storeで220万本、Google Playで280万本のアプリから選べるため、アプリ開発者やデザイナーは厳しい競争に直面しています。UX/UI企業Brave UXのUX担当ディレクター、ジョーダン・デブリーズ氏によると、新規ユーザーを獲得するには、アプリ開発者やデザイナーはアプリの価値提案をできるだけ早く明確にする必要があります。

「最大の間違いは、ユーザーにとっての価値を明確に伝えないことです」と彼は付け加えます。「バリュープロポジションとは、ユーザーに新しいアプリに登録するべき理由を伝えるものです。」