Appleの特許は、色彩アクセシビリティを向上させたディスプレイに関するものだ

Apple は、iOS、watchOS、または macOS デバイスのディスプレイ上のさまざまな色を区別するのが難しい人々を支援するために、「色のアクセシビリティを改善したディスプレイ」に関する特許 (番号 20170301310) を取得しました。 

色覚異常のあるユーザーは、テキスト情報から写真や動画に至るまで、ディスプレイ画面上の画像の視覚的な細部をかなり見逃してしまう可能性があります。Appleの解決策は「ダルトン化」です。これは、ディスプレイ上の色を調整することで、色覚異常のあるユーザーが通常は見逃してしまうような細部を識別できるようにするプロセスです。 

ダルトン化は、ウェブサイト、ウェブブラウザ、デスクトップアプリケーションなどのアプリケーションで提供されることがあります。これらのアプリケーションは、対象となる表示領域の表示色を調整することで、その領域の表示コンテンツをユーザーがより見やすくします。これらのダルトン化アプリケーションは通常、対象となる表示領域全体に、均一なダルトン化強度を持つ単一の静的ダルトン化アルゴリズムを適用します。 

Appleによる(非常に技術的な)発明の要約は次のとおりです。「電子機器は、ディスプレイと、ディスプレイを操作する制御回路とを備えることができる。制御回路は、入力画像をダルトン化し、色覚異常のあるユーザーが通常は見逃してしまうような細部まで見ることができるダルトン化された出力画像を生成するように構成することができる。制御回路が入力画像に適用するダルトン化アルゴリズムは、ユーザーの色覚異常の種類に応じて異なる場合がある。制御回路が画像全体または画像の一部に適用するダルトン化の強度は、画像の内容に応じて異なる場合がある。例えば、自然画像はウェブ閲覧コンテンツよりも低いダルトン化強度でダルトン化することができる。これにより、青空や緑の草といった記憶色がユーザーにとって不自然に見えないようにしつつ、ハイパーリンクや強調表示されたテキストといった重要な細部を識別できるようにする。」

もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。