アップルストア従業員の未払い時間に関する訴訟はカリフォルニア州最高裁判所へ持ち込まれる可能性がある

AppleInsiderによると、Appleストアの従業員がバッグチェックに費やした未払い時間をめぐる集団訴訟が、カリフォルニア州最高裁判所に持ち込まれる可能性があるという。第9巡回控訴裁判所は、バッグチェックが「カリフォルニア州産業福祉委員会賃金命令第7号に規定される『労働時間』として賃金支払いの対象となるか」を州最高裁判所に判断するよう求めている。たとえ、財布やバックパックなどのバッグを家に置いておくことで、検査を回避できたとしてもだ。

「実際問題として、多くの人が様々な理由から、日常的にバッグ、ハンドバッグ、鞄などを職場に持ち歩いています」と裁判所は指摘した。「厳密かつ正式な意味で『義務』ではないものの、特にその規定が日々適用されることを考えると、多くの従業員は、職務質問に関する規定に関して、実質的に選択肢がほとんどないと感じているかもしれません。純粋に自発的な行動と厳密に義務的な行動の境界線をどこに引くべきかについての指針がほとんどないため、原告の主張がどちら側に当てはまるのかは不明確です。」

2013年、ニューヨークとロサンゼルスのアップルストアの元従業員が集団訴訟を起こし、同社が従業員に対し、シフトごとに最大30分間列に並ばせ、店長によるバッグ検査を待たせていると主張した。サンフランシスコ連邦裁判所に提出された訴状によると、こうした検査の結果、アップル従業員は年間約1,500ドルの未払い賃金を支払えなかったという。 

この訴訟は、ロサンゼルスのアップル・センチュリーシティ店で働いていたアマンダ・フレキン氏と、ニューヨークのソーホー店で働いていたディーン・ペレ氏によって提起された。両名とも「スペシャリスト」として勤務していた。