Appleは、最新のMac Proのデザインに関する特許(特許番号9207729)を取得しました。2009年に発売されて以来、アップデートされていないため、新しいとは言えません。そのため、Appleがプロユーザーを無視しているという非難がしばしば寄せられています。
Appleの特許には、円筒形のコンパクトなコンピューティングシステム用の内部コンポーネントと外部インターフェースの配置が記載されており、円筒形のハウジングによって定義された円筒形の空間内に配置された三角形の構造ヒートシンクを少なくとも備えています。また、概ね三角形の形状を持つコンピューティングエンジンは、グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)ボード、中央処理装置(CPU)ボード、入出力(I/O)インターフェース・ボード、インターコネクト・ボード、および電源ユニット(PSU)を含む内部コンポーネントを備えています。

特許において、Appleは、コンパクトなコンピューティングシステムの製造に伴う設計上の課題の一つとして、構造部品と機能部品を、完全な動作状態において適切な熱伝達と許容可能な騒音レベルを保ちながら配置することを挙げています。また、特定のコンポーネントをユーザーが容易にメンテナンスできるようにし、コンパクトなコンピューティングシステムの処理能力やストレージ能力を補完するための拡張機能を容易に提供することも設計上の課題です。
一般的な拡張可能な設計、例えば長方形の箱型のコンピューティングタワーをベースとした設計では、十分な空気の流れが確保できなかったり、内部に複数のコンピューティングユニットを搭載するために複雑な熱伝達機構が必要になったりすることがあります。「タワー型」コンピュータは、拡張のためのスペースを確保するために筐体を大きくする必要があり、その結果、筐体全体に大きな「デッドスペース」が生じます。こうした理由から、AppleはMac Proを円筒形のフォームファクタで設計しました。
Mac Proは、最大2.93GHzで動作するIntel Xeonプロセッサを搭載し、各プロセッサには1066MHz DDR3 ECCメモリを3チャネル搭載したメモリコントローラが内蔵されています。すべてのMac Proには、512MBのGDDR3メモリを搭載したNVIDIA GeForce GT 120が標準搭載されています。