調査:世界のノートパソコンの売上高は2025年までに1089億1000万ドルに達する

Grand View Researchの調査によると、世界のノートパソコン市場の売上高は2025年までに1,089億1,000万ドルに達すると予測されています。同調査グループは、予測期間中、この成長は年平均成長率(CAGR)0.4%で推移すると述べています。

グランドビュー・リサーチによると、都市化の進展と中流・上流中流階級の消費者の購買力の向上、そしてライフスタイルの変化が相まって、今後数年間で世界市場は大きく成長すると予測されています。レポートのハイライトは以下の通りです。

  • 2 in 1ノートパソコン(ノートパソコンとタブレットが一体になった製品)は、予測期間中に最も高いCAGRを示すことが予想されています。これは、軽量で高度な技術を搭載したノートパソコンへの需要の高まりによるものです。

  • 13 ~ 14.9 インチの画面サイズのセグメントは、これらのラップトップが個人、ゲーム、ビジネスなどのさまざまなアプリケーションに最適であるため、同期間にわたって金額ベースで 0.5% を超える CAGR で拡大すると予測されています。

  • 501~1,000 ドルのセグメントは、比較的手頃な価格で長いバッテリ寿命、広いディスプレイ画面、強力なプロセッサ、魅力的なデザインを提供しているため、大きな市場シェアを占めています。 

  • 若者やプロゲーマーの間でオンラインゲームや拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ゲームへの需要が急増し、ゲーミングノートパソコンの市場成長を後押ししています。さらに、Grand View Researchによると、特に発展途上国におけるニーズや消費パターンの変化に伴う、先端技術を搭載した製品への需要の急増が、予測期間中の市場成長を後押しすると見込まれています。

    調査グループは、消費者の間で手頃な価格のワイヤレス接続およびモビリティソリューションの人気が高まっていることも、市場の成長を促進する可能性が高いと付け加えています。さらに、ノートパソコンの標準化と技術の進歩は、処理能力の向上、消費電力の削減、コスト削減に役立っており、これが市場の成長を後押ししています。

しかし、Grand View Researchによると、スマートフォンの販売増加が市場の成長を阻害する主な要因になると予測されています。長時間バッテリー駆動、低価格、高速プロセッサ、大画面といった要素に加え、人工知能(AI)、拡張現実(AR)アプリ、センサー、強化されたハードウェアといった付加価値機能もスマートフォンの普及を促し、ノートパソコンの販売を阻害しています。