Appleは、10.5インチiPad Proなどの「ベゼルレス」なiPhoneとiPad、そして画面にTouch IDを内蔵したデバイスを示唆する3つの特許を取得しました。例えば、特許番号9,652,096は「デバイスの縁取り面積の縮小」に関するものです。
Appleは特許出願の中で、一般的なモバイル電子機器のサイズはノートパソコンやデスクトップパソコンに比べて比較的小さいため、モバイル電子機器のユーザーフレンドリー性を高めるには、表示領域を最大化することが望ましいと述べています。タッチスクリーンを搭載したデバイスの場合、表示領域を拡大することで、タッチ操作の有効領域も拡大できます。

通常、モバイル電子機器のディスプレイ/タッチアクティブエリアは、境界領域によって部分的または完全に囲まれています。この境界領域は、ディスプレイやタッチセンサーパネルからデバイスの回路への信号配線に利用されることがよくあります。Appleは、タッチベースのデバイスでは、境界領域がディスプレイ/タッチアクティブエリアに比べて既に比較的小さい場合があるものの、境界領域をさらに縮小することで、デバイス全体のサイズを大きくすることなく、ディスプレイ/タッチアクティブエリアに利用できるスペースを最大化できると述べています。
特許9,652,066号は、「タッチディスプレイに搭載された透明導電性遮蔽領域を含む指生体認証センサーを備えた電子デバイスおよび関連方法」に関するものです。この特許は、Touch IDボタンではなく、ディスプレイの下にTouch IDを搭載する電子デバイスに関するものです。画面下のTouch IDは、iPhone、iPad、そしてTouch Bar搭載のMacBook Proに適用可能です。
最後に、特許9,652,657は、「方向に基づく認証および関連方法を備えた指センサーを備えた電子デバイス」に関するものです。この特許により、iPhoneまたはiPadユーザー(そしておそらくTouch Bar搭載のMacユーザーも)は、指を異なる角度で回転させることで、指登録生体認証データに対して未知の角度で、指照合生体認証データを取得できるようになります。
もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。