アップルは「障害者向けインターフェーススキャン」の特許を取得

Appleは、身体に障害のあるユーザー向けに改良された入力デバイスと方法を作ることを目的とした「障害者向けインターフェーススキャン」に関する特許(番号20180039395)を取得しました。 

Appleは特許出願において、キーボード、マウス、トラックパッド、タッチスクリーンなど、様々な種類の入力デバイスが、ユーザーがコンピューティングデバイスと対話できるように開発されてきたと述べています。これらの従来の入力デバイスは、ユーザーにコンピューティングデバイスを迅速かつ直感的に操作する方法を提供しますが、いずれもユーザーによる相当な動きを必要とします。 

Appleは、こうした入力デバイスの操作に必要な微細運動能力に乏しい身体障がい者にとって、これが問題となると指摘しています。例えば、身体障がい者の中には、タッチスクリーンデバイスの表面上で指を動かすことができないため、タブレットコンピュータなどのタッチセンシティブデバイスを操作できない人もいます。キーボードやマウスの使用においても同様の問題が発生します。Appleは、この問題を解決したいと考えています。

Appleによる発明の概要は次のとおりです。「ユーザーインターフェースをスキャンするためのシステムおよびプロセスが開示される。一つのプロセスは、ユーザーインターフェース内の複数の要素をハイライト表示することでスキャンすることを含むことができる。このプロセスはさらに、要素の1つがハイライト表示されている間に選択を受け取り、選択を受け取った際にハイライト表示されていた要素に対してアクションを実行することを含むことができる。」 

「このアクションには、選択された要素の内容をスキャンすること、または選択された要素に関連付けられたアクションを実行することが含まれます。このプロセスは、アプリケーションアイコンの配列、オプションメニュー、標準的なデスクトップまたはラップトップのオペレーティングシステムインターフェースなどをナビゲートするために使用できます。また、このプロセスは、タッチセンシティブデバイスでのジェスチャ、またはマウスとトラックパッドのジェスチャ(例:フリック、タップ、フリーハンドジェスチャ)を実行するためにも使用できます。」

もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。