カウンターポイント社のIoTセキュリティサービスによる最新調査によると、ハードウェアセキュリティを内蔵したスマートフォン（セキュアスマートフォン）の販売台数は、2019年に前年比39%増加しました。調査グループによると、AppleのiPhoneが42%の市場シェアでトップを占めています。
「スマートフォンユーザーは、デジタルバンキング、決済、金融情報など、個人情報や業務データをスマートフォンに保存するケースが増えています」と、カウンターポイント社のリサーチアナリスト、サタジット・シンハ氏は述べています。「これがサイバー攻撃の標的となり、被害者は金銭、個人データ、プライバシーといった実在する資産を失うことになります。スマートフォンのセキュリティ確保は、スマートフォン業界にとって最優先事項であるべきです。」
彼はさらに、スマートフォンに組み込まれたeSE、PUF、TPMなどのセキュアチップセットが、現在、高まるセキュリティニーズを満たす最適なソリューションであると付け加えています。AppleとHuaweiは、セキュアエレメント（eSE/inSE）を通じて組み込みハードウェアセキュリティを実装しています。Samsungは、物理的に複製不可能な関数（PUF）を使用しています。
「eSEはSoC内のコプロセッサであり、耐タンパー性を確保し、アプリケーションを安全にホストすることができます」と、カウンターポイント・リサーチのリサーチ担当バイスプレジデント、ニール・シャー氏は述べています。「iPhone 5s以降、AppleはGlobal Platformが提供するセキュアエンクレーブ（eSE）を組み込んでいます。eSEとアプリケーションプロセッサ間の通信は分離されており、マルウェア攻撃からデータを保護します。HuaweiもHiSilicon Kirin 960、970、980、990、710といったSoCにinSEを実装しています。」
「モデル別グローバルセキュアスマートフォン販売」レポートは弊社のセキュリティ サービスの一部であり、こちらからダウンロードできます。
