アイルランドのパスカル・ドノホー財務大臣は、欧州委員会のマルグレーテ・ベステアー委員との会談前に記者団に対し、アップルが2018年第1四半期に最大130億ユーロ(約154億ドル)の追徴税をエスクロー口座に支払い始めると予想していると語った。
「エスクロー基金の原則と運用に関して、Appleと合意に至りました」と彼は述べた。「来年第1四半期中に、Appleから口座への送金が開始される予定です。」

昨年、欧州委員会はAppleに対し、不当な税制優遇措置を与えたEUに対し、約130億ユーロの追徴税を返還するよう命じた。Appleは、この決定に異議を申し立てる間、この金をエスクロー口座に預け入れなければならない。この異議申し立てには最大5年かかる可能性がある。
ダブリン政府とアップルは共にEUの命令に異議を唱えている。ティム・クックCEOは欧州委員会の決定を「全くの政治的な戯言」と非難した。アップルCEOはまた、この「遡及的な」税制改革法案は、EUが米国財務省に支払うべき税金を徴収し、28カ国からなるEU域内で税率を統一しようとする試みだと示唆した。