Appleが2020年にも私たちの頭に装着される可能性のある拡張現実/仮想現実メガネを開発中であるという話をよく耳にします。OculusやHTCのユニットのようなVR/ARヘルメットもありますが、さらにF-35 Lightning IIジェット戦闘機のパイロットが使用するHMDS(ヘルメットマウントディスプレイシステム)もあります。

先週の金曜日、私はアメリカ航空宇宙学会ロッキー山脈支部の年次表彰式に、同会の準会員である妻と共に出席しました。講演者は、F-35の3つの派生型全てを飛行資格認定プログラムに合格させた経験を持つ、アメリカ空軍のテストパイロット、タッカー・ハミルトン中佐でした。講演では、F-35の飛行試験プログラムと航空機の飛行試験全般について説明され、講演の「小道具」は予備のヘルメットでした。

このヘルメットはロックウェル・コリンズESAビジョンシステムズ社製で、パイロット一人ひとりに合わせてカスタムフィットされます。40万ドルもするこのヘルメットは、機体外部に搭載されたカメラをはじめ、複数のシステムからデータを取得し、パイロットが上空を監視している間に表示するように設計されています。驚くべき機能の一つは、パイロットがヘルメットを被ったまま文字通り機体を「透視」し、下方や周囲にあるものを見ることができることです。このBBCの動画では、その仕組みを分かりやすく解説しています。
この高価なハードウェアは、Appleが将来発表する拡張現実(AR)/仮想現実(VR)製品で一般の人々が目にするであろうものの、ほんの一端に過ぎません。ヘルメットをメガネに、航空機とその多くのシステムを廃止し、高速でパワフル、そして非常に持ち運びやすいコンピューターに、そして武器視点の映像を私たちの日常生活により適したデータに置き換えれば、Appleが現在開発中と噂されているものの大まかな概要がお分かりいただけるでしょう。

もちろん、Appleにはもう一つ課題があります。AR/VRグラスを一般の人々が購入できる価格にすることです。もしそれができる企業があるとすれば、それはAppleです。
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