アップルが支援する滴滴出行、カリフォルニア州マウンテンビューにAIラボを開設

アップルが出資する中国の配車サービス企業、滴滴出行(Didi Chuxing)が、カリフォルニア州マウンテンビューに人工知能(AI)ラボを開設すると、re/codeが報じている。同社が中国国外で事業を拡大するのは、これが初めてとなる。

re/codeの報道によると、Didiは、ジープを遠隔操作でハッキングして停止させたことで有名なエンジニア、チャーリー・ミラー氏を、なんとUberの自動運転部門から引き抜き、Didiのセキュリティ・安全開発チームを率いることになった。ミラー氏は先週、Uberを退社すると発表した。

滴滴出行は2016年5月13日、Appleから10億ドルの投資を受けたと発表した。カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社にとって、滴滴出行への投資は、Appleの将来戦略における中国とサービス分野の戦略的重要性を浮き彫りにするものだ、とIHSテクノロジーのオペレーター&モバイルメディア担当ディレクター、ジャック・ケント氏は述べている。