将来のApple Watchは手首でユーザーを識別するかもしれない

将来のApple Watchは、スマートウォッチを手首に装着することで生体認証によるユーザー識別が可能になる可能性がある。Appleは、「手首付近の前腕背側から生体認証を行うことができるライトフィールドカメラを搭載したウェアラブル電子機器」に関する特許(特許番号20190095602)を出願している。

テクノロジー界の巨人である同社は、これは非常に便利になる可能性があると述べています。電子機器には、指紋センサー、顔認識センサー、網膜スキャナー、その他の生体認証センサーが搭載されている場合があります。スマートフォンやタブレット端末など、一部のデバイスでは、生体認証センサーがディスプレイに隣接して(またはディスプレイの一部として)搭載されている場合があります。 

しかし、腕時計などのウェアラブル電子機器では、生体認証センサーをディスプレイのすぐ近く(あるいはディスプレイの一部)に設置するスペースがほとんどないか、全くない可能性があります。そのため、Appleはパスワードなどの入力手段でユーザー認証を行う可能性があると述べています。 

しかし、Appleは手首での生体認証の方が便利だと考えているようです。そして、この技術によって、複数のユーザーが同じApple Watchを装着し、現在の装着者に合わせて設定を変更できるようになるのではないかとも考えられます。

Appleによる発明の概要は以下のとおりです。「ウェアラブル電子デバイスのユーザを認証する方法は、ユーザの手首付近の前腕背側に光を照射するステップと、ライトフィールドカメラを用いて、ユーザの手首付近の前腕背側からの光の反射を受信するステップと、光の反射からライトフィールド画像を生成するステップと、ライトフィールド画像に対して合成フォーカス操作を実行して、手首付近の前腕の少なくとも1つの層の少なくとも1つの画像を構築するステップと、少なくとも1つの画像から特徴セットを抽出するステップと、特徴セットが基準特徴セットと一致するかどうかを判定するステップと、その一致に基づいてユーザを認証するステップとを含む。一部の実施形態では、この方法は、合成フォーカス操作の実行前または実行中に、ライトフィールドカメラの傾きを補正するステップをさらに含み得る。」

もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。