Appleは、新しい特許出願（特許番号20170280225）で示されているように、iPhoneで補聴器を「遠隔操作」できるようにしたいと考えています。特許出願の中でAppleは、現代の補聴器は複数のスピーカーと複数の種類のスピーカーを備えたハイテクコンピューティングデバイスであり、補聴器に接続されたマイクなどの複数の音声データソースから音声データを受信できるだけでなく、補聴器に直接音声データをストリーミングすることもできると述べています。
こうした技術の進歩により、補聴器の制御性と柔軟性が向上しました。例えば、補聴器は様々な環境で最適なパフォーマンスを発揮するように調整できます。さらに、現代の補聴器は非常に小型で、耳の中に目立たないように装着できるため、他人にはほとんど気づかれません。
より小型で、より高性能で、より柔軟な補聴器の開発は、従来の補聴器に比べて多くの利点がありますが、補聴器の設定を簡単かつ迅速に変更できないという問題も生じています。例えば、補聴器が小型化すると、設定変更用のボタンを配置するスペースが狭くなり、耳の中に装着した際に操作しにくくなります。
さらに、様々な環境に合わせてパフォーマンスを最適化する高度に特化された機能を備えているため、補聴器のメリットを最大限に享受するには、設定を頻繁に変更する必要があります。Appleは、補聴器の設定を迅速かつ簡単に変更できる必要があると述べています。
Appleによる発明の概要は次のとおりです。「ディスプレイを備えた電子機器は、ユーザーの右耳に音声を出力する第1の無線音声出力デバイスと、ユーザーの左耳に音声を出力する第2の無線音声出力デバイスを含む、無線音声出力デバイスのセットとペアリングされます。無線音声出力デバイスのセットに関するステータス情報の表示要求に応答して、電子機器はステータスユーザーインターフェースを表示します。このインターフェースには、第1の無線音声出力デバイスの第1のバッテリーステータスインジケータと、そのバッテリーステータスインジケータがユーザーの右耳に音声を出力するデバイスに関連することを示す表示、および第2の無線音声出力デバイスの第2のバッテリーステータスインジケータと、そのバッテリーステータスインジケータがユーザーの左耳に音声を出力するデバイスに関連することを示す表示が同時に表示されます。」
もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。
