フィナンシャル・タイムズ紙によると、カリフォルニアを拠点とする追跡アプリメーカーのTile社は、欧州競争委員のマルグレーテ・ベステアー氏に送った書簡の中で、Apple社がシームレスなユーザー体験を可能にする機能を選択的に無効にすることで、ライバルアプリのFindMyと比べて、スマートフォン上でのTile社の製品の操作をユーザーがより困難にしていると主張した。
同社は欧州委員会に対し、アップルの事業慣行に関する調査を求めている。1月には、タイル社がアップルを反競争的行為で告発した。

「タイル社は熟慮を重ね、通常のチャネルを通じて数カ月にわたりアップル社に懸念を伝えてきた結果、アップル社の反競争的慣行に対する懸念を引き続き表明することを決定した」とタイル社の法務顧問キルステン・ダルー氏はロイター通信に語った。
Tileの関係者は、Appleが自社製品の競合製品「AirTag」または「Apple Tag」と名付けられた製品を計画しているという噂に、間違いなく不満を抱いているだろう。アナリストのミンチー・クオ氏の予測によると、Appleのこの円形タグはiPhone、iPad、Apple TVのリモコン、鍵、財布などに取り付けることができ、紛失した物を追跡するのに役立つという。このタグはAppleの「探す」アプリと連携すると言われている。