超党派の上院議員団は、Appleが中国のApp StoreからVPNアプリを削除した理由について説明を求めている。

Apple CEOのティム・クック氏が少々偽善的だと、そろそろ誰かが指摘すべき時だ。今年初め、クック氏はニュージアム主催の2017年表現の自由賞で言論の自由賞を受賞し、「まず第一に、私たちは世界中の人々が発言できるようにすることで、これらの自由を守り、守るために努力します。そして第二に、私たち自身も声を上げることで、それを実現します」と述べたと伝えられている。さて、クック氏、民主党のパトリック・リーヒ上院議員、共和党のテッド・クルーズ上院議員は、なぜAppleが中国のApp Storeから仮想プライベートネットワーク(VPN)アプリを削除するという中国の要求に事実上従ったのか、その理由を解明したいと考えている。

両上院議員は今週初め、クックCEOに書簡を送り、中国の表現の自由やオンライン・オフラインの情報への自由なアクセスに関する人権記録が「悲惨」である事実を指摘し、アップルが「中国政府によるインターネットの検閲と監視を可能にしている可能性がある」と述べて回答を求めた。 

これはすべて、Appleが7月に中国のApp Storeから複数のVPNアプリを削除したことに対する反応です。一部のVPNサービスプロバイダーは、Appleから、アプリが中国本土で「違法なコンテンツ」を含んでいるため削除されたという通知を受け取りました。VPNは、中国のユーザーが外国のウェブサイトへのアクセスを制限する「グレート・ファイアウォール(金盾)」を回避することを可能にします。クックCEOは前回の決算説明会で、アプリ削除の決定に対する懸念に応え、「Appleは事業を展開する国の法律に従う」と述べました。 

クルーズ上院議員とリーヒ上院議員は、VPNアプリの削除は「中国の個人がグレート・ファイアウォールを回避し、プライベートにインターネットにアクセスすることを可能にしている」と述べ、クック上院議員のニュージアムでの演説を痛烈に批判した。両議員はクック氏に対し、アップルが北京のサイバーセキュリティ法について懸念を表明したのか、あるいはアプリの削除を求められた際に何らかの形で抵抗したのかを説明するよう求めた。