
2017年のアースデイ(地球の日)を明日に控え、Appleの広報部は、同社の環境持続可能性における優れた実績をアピールするために、残業しながら精力的に活動しています。その一つが、デンマークに建設予定の新データセンターに関する発表です。データセンターとそこに設置されたサーバーは膨大な量の熱を発生します。Appleは、新施設の廃熱を回収し、地域暖房システムに送り、地域の家庭の暖房に利用すると発表しました。
デンマークの環境保全に貢献するデータセンターの取り組みはこれだけではありません。ユトランド半島にあるこのデータセンターは、農業廃棄物のリサイクルによって電力の一部を賄う予定です。Appleはオーフス大学と共同で、農業廃棄物を消化槽に入れてメタンを発生させ、それを燃焼させてデータセンターの電力として利用する方法を研究しています。消化槽から得られるもう一つの副産物は、栄養豊富な肥料で、Appleはこれを地域の農家に還元し、畑で利用してもらっています。
このデータセンターは、デンマークにとって単なる熱供給と肥料供給業者という枠にとどまらず、より大きな影響を与えています。9億5000万ドル規模のこのデータセンター建設プロジェクトは、デンマーク史上最大の外資投資となりました。