調査:Siriは依然として最も人気のあるデジタルアシスタントだが、利用者は減少している

アプリ分析会社Vertoは、AppleのSiriは依然として最も人気のあるインテリジェントアシスタントであるものの、それを使用する人は減少していると述べている。

Vertoの調査によると、Siriは月間ユニークユーザー数では依然としてパーソナルアシスタントアプリのトップに君臨しているものの、2016年5月から2017年5月の間にSiriのアクティブユーザー数は月間ユーザー数730万人(総ユーザー数の約15%)に減少したという。

調査グループによると、Siriのユーザーエンゲージメントも同時期に大幅に低下している。デジタルアシスタントの「スティッキネス指数」(日次ユーザーと月次ユーザーを比較してエンゲージメントを定量化する指標)は、21%から11%へとほぼ半減した。Vertoによると、SiriやS-Voiceといったスマートフォンベースのパーソナルアシスタントアプリの人気は徐々に低下しているが、ナビゲーションとマップは例外となっている。

「AI搭載のパーソナルアシスタントアプリは、多くの注目を集めているにもかかわらず、消費者の間で確固たる地位を築いていません」と、Verto AnalyticsのCEO、ハンヌ・ヴェルカサロ氏は述べています。「AI搭載のアプリやサービスはまだ初期段階にあります。市場が成長し、消費者によるこれらのアプリの普及状況を調査していく中で、ブランドやパブリッシャーにとって、消費者がいつ、どのように、そして他のアプリやサービスと併用しているのかを把握することが重要になるでしょう。」

しかし、AmazonのAlexaは、過去1年間で月間ユニークユーザー数が80万人から280万人へと325%増加し、スティッキネス(持続性)も10%から22%へと2倍以上に増加しました。MicrosoftのCortanaも、月間ユニークユーザー数が20万人から70万人へと350%増と大幅に増加し、スティッキネス(持続性)も19%から60%へと3倍に増加しました。

Vertoのシングルソース測定手法は、複数のデバイスを所有・使用するオプトインの消費者パネルから収集された行動データに基づいています。Vertoは、あらゆるプラットフォーム、メディア、コンテンツ、デバイスを通じた消費者のインタラクションの時点から測定を行います。