アップルが「カバーガラス破損検出」の特許を取得

将来のiPhone、iPad、Apple Watch(そしておそらくMacラップトップ)は、ディスプレイに小さな、おそらく目に見えないほどのひび割れが発生したことをユーザーに知らせるようになるかもしれません。また、このデバイスはAppleに損傷に関する情報を提供する可能性もあります。Appleは「カバーガラスの破損検出」に関する特許(特許番号9,703,325)を取得しています。

特許出願において、Appleは、同社のポータブル電子機器は日常使用によるあらゆるストレスや負担に耐えられるよう設​​計されていると述べています。同社は、これらの機器がポータブルであるという性質上、落下や衝撃を受ける可能性が高いことを認識しています。

こうした事態に備えて、デバイスを補強・強化する様々な方法が開発されてきましたが、デバイスの特定の部分は依然として破損や劣化の影響を受けやすい状態にあります。特に、携帯型電子機器のディスプレイカバーやカバーガラス部分は、落下や強い衝撃を受けた際に損傷を受けやすい部位です。 

カバーガラスに作用する力は、カバーガラスに様々な種類の破損やひび割れを引き起こす可能性があります。残念ながら、デバイス設計者は、カバーガラス部品がどのような状況でどのように破損する可能性が高いかについて、十分なデータを得ることができません。そのため、デバイス設計者は、一般的な落下シナリオにおけるカバーガラスの破損を軽減する機能をデバイスに追加するために必要なデータを必ずしも持っていません。Appleは、この状況を変えたいと考えています。 

同社の特許出願によると、タッチセンサーはモバイルデバイスの画面に搭載され、検出および特性評価の目的で利用できます。あるいは、ひび割れ検出専用のセンサーをデバイスに追加することも可能です。いくつかの実施形態では、ひび割れの形成が検出されると、ひび割れ検出センサーを備えたデバイスは、ひび割れの特性に応じて動作を調整することができます。 

例えば、デバイスは、検出された亀裂によって影響を受けるデバイスの一部またはすべてのシステムをデバイスのユーザーに通知するように構成できます。いくつかの実施形態では、亀裂特性データをデバイスメーカーに送信し、後続のデバイスモデルを改善できます。

もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。