
アクセシビリティはAppleにとって重要な課題であり、macOS、iOS、iPadOSは、能力に関わらず誰もが使いやすいという点でAppleをリードしています。macOS 10.15.4 Catalinaでは、Macに新たな操作方法が追加され、ユーザーは頭や顔のジェスチャーでポイント、クリック、ドラッグ&ドロップできるようになりました。設定方法は以下の通りです。
1 – システム環境設定を起動し、「アクセシビリティ」>「ポインタコントロール」>「代替コントロール方法」に移動します。
2 – 「代替ポインターアクションを有効にする」と「ヘッドポインターを有効にする」の 2 つのボックスをオンにします (下の画像を参照)。

2つのボックスにチェックを入れると、頭を上下左右に動かすと画面上のマウスポインターが動きます。これは魅力的なトリックですが、できることは限られています。そこで、これらのコントロールを使うと、通常のマウス/トラックパッド操作をすべて顔のジェスチャーでエミュレートできます。
3 – 「代替ポインタアクションを有効にする」の横にある「オプション…」ボタンをクリックします。ここで、笑顔、舌を出す、口を開ける、眉を上げるといった表情を、様々なポインタアクションに割り当てることができます。下のスクリーンショットでは、「笑顔」をダブルクリック、「口を開ける」を左クリック、「舌を出す」をドラッグ&ドロップ、「眉を上げる」を右クリックに割り当てています。

頭を動かしたり、顔のジェスチャーをしたりするだけで、驚くほど簡単にMacを操作できるようになりました。手を使わずにMacをさらに柔軟に操作するには、macOS Catalina以降で利用できる音声コントロールやSiriディクテーションなどの機能とヘッドジェスチャーを組み合わせてください。
これらのアクセシビリティ機能により、怪我をしたり痛みを感じたりした場合でも、あるいはキーボードやマウスの使用を中断する必要がある場合でも、Mac での作業を続けることができます。