判事:ストレートパスはアップルとの戦いにおける控訴審の判決から「逃れる」ことはできない

ウィリアム・アルサップ米連邦地方裁判所判事は木曜日の公聴会でストレート・パスIPグループに対し、連邦巡回控訴裁判所が同社のインターネット電話特許を「消滅」から救ったことで特許の範囲が狭まり、同社は控訴裁判所の判決から「逃れる」ことはできなくなったと語ったと、Law 360が報じている。

2016年6月、固定無線周波数帯リース会社Straight Path Communicationsの子会社であるStraight Path Groupが、VoIPに関する特許侵害でAppleを提訴しました。Straight Pathは非実践的事業体、つまり「パテントトロール」です。パテントトロールとは、競争を阻害したり特許侵害訴訟を起こしたりするなど、不正な目的で特許を購入・保有する個人または組織のことです。法的には、パテントトロールは非実践的事業体の一種であり、特許を保有しているものの、その特許に関連する製品やプロセスの設計や製造には関与していない人物を指します。

VoIP(Voice over Internet Protocol)は、電話での通話時に聞こえるようなアナログ音声信号を、インターネット経由で送信可能なデジタルデータに変換する方式です。これにより、標準的なインターネット接続を無料通話に変えることが可能です。

Straight Path社は、AppleのFaceTimeが、NetSpeak社がWebPhoneという製品に関して以前保有していた5件の特許を侵害していると主張した。この訴えは、Straight Path社が2014年に提起した訴訟の延長であり、同訴訟は2015年に棄却された。

2016年10月、Appleはカリフォルニア州連邦裁判所に対し、FaceTimeビデオ通話機能によってStraight Path IP Groupのソフトウェア特許5件の侵害を誘発したとする訴訟の棄却を求めた。修正された訴状ではAppleがStraight Pathの設計を知っていたことを証明できていないと主張した。このテクノロジー大手は、その願いを叶えた。