AppleはHealthKitやApple Watchなどの健康関連製品に引き続き注力しており、健康データを受信・共有するための「ウェルネスレジストリ」の特許(特許番号9,916,474)を取得しました。
ウェルネスデータは、ユーザーデバイス外部または内部の任意の数のセンサーから受信できます。ユーザーが手動で入力したウェルネスデータ、または他のユーザーや組織から取得することもできます。ユーザーデバイスは、ウェルネスデータをユーザーデバイス上に安全に保存し、リモートデータベースに保存するために送信することができます。デバイスのユーザーは、ウェルネスデータの一部またはすべてを、研究調査を実施する研究機関、友人、親戚、介護者、医療提供者などと共有することができます。

特許出願の中で、Appleは現在、約1億3,300万人のアメリカ人が少なくとも1つの慢性疾患を患っていると指摘しています。この数は2020年までに約1億6,500万人に増加すると予想されています。その結果、米国の医療費は劇的に増加すると予想されています。
Appleは、個人の健康状態をモニタリング・追跡するためのツールを提供することで、健康状態の改善に努めてきたと述べています。健康状態データには、体重、心拍数、血圧、血糖値、服薬状況、活動レベルなど、個人の健康に関連するあらゆる種類のデータが含まれます。
Appleは、血圧計、血糖値計、心電図、歩数計などのデバイスを用いて、ユーザーが健康状態をモニタリングできるようにしたいと考えています。これらのデバイスそれぞれに連携するソフトウェアアプリも開発されており、ユーザーは健康状態を経時的に追跡することができます。各アプリはユーザーの健康に関する有用な情報を閲覧できますが、現在のアプリケーションでは、複数のデバイスで収集された健康状態データを保存、閲覧、共有する機能が限られています。Appleは、健康状態登録システムによってこの状況を改善したいと考えています。
もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。